総合学習塾 まなび舎

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12月

いよいよラストスパート!

小・中学生は、明日から冬休みに入ります。

中学3年生は、受験に向かっていよいよラストスパートの時期です。

昨日の中学3年生の授業では、冬休みの学習スケジュールを立てました。

冬休みの一日ごとのスケジュールを綿密に立てます。

冬休みが長時間の学習を行えるラストチャンスであること、この冬休みで必死に頑張れば、2週間でも飛躍的に成長できることなどを伝えました。

2年前のことです。

冬休み前のみやぎ模試で、希望する高校の判定がD(合格は厳しいので志望校を再検討すべき)だった生徒さんがいました。

ところが、その生徒さん、冬休み後のみやぎ模試では、なんとS判定(安全圏上位で合格は確実)を出してしまったのです。

しかも県内でも上位の進学校です。

275点から459点という、教育業界に15年間いる私でも見たことのない得点アップ率でした。

たったの1ヶ月足らずで、5教科の合計を実に180点も上げてしまったのです。

2年前の生徒さんのみやぎ模試結果。第6回が冬休み前、第7回が冬休み明け。す、すごい・・・

私はその生徒さんに、

「いったい冬休み中に何をしたんだ??」

と聞いてみました。

答えはいたってシンプルでした。

「毎日10時間くらい勉強していました。」

そう、本当にシンプルなんです。

「やる」と決めてやるか、「やらない」を選択するか、その2択しかないわけで、結果も2通りしかありません。

現役の中3の生徒さんに、その事例も話し、

「みんなだって、やればできるよ。必死になってやれば、自分でも信じられない成長を遂げられる。そして、間違っちゃいけないのは、『やって合格』か『やらないで不合格』の2択しかないってこと。『やらないで合格』なんて選択肢は絶対に無いってこと。そして、「で、あなたはどっちを選ぶの?」っていう単純なことなんだ。シンプルに考えて、ほしい結果の方を選べばいいだけ。そのための計画を、しっかり考えて立てよう。」

と伝えました。

2年前の生徒さんの事例を聞いて、教室がどよめきました。

そして、生徒のみなさんの目の色が変わりました。

みんな、本気の計画を立てていました。

「よし、合格しようぜ!」

「おう、だな!」

と声をかけ合っている生徒さんもいました。

遅いと思われるかもしれませんが、実際には子どもたちの本当の力が発揮されるのは、ここからなんです。

15年間、受験生のそういう姿をたくさん見てきたから分かります。

だから、私たち教育者は、ここで子どもたちの心を奮い立たせてあげなければならないんです。

きっと、みんな圧倒的な成長を遂げてくれるはず。

みんな、頑張ろう!

限界突破だ!!

自分で限界を決めさえしなければ、必ず登りきれる!

大人が最もやりがちな、「子どもの成長を止める」最もやってはいけないこと

みなさん、こんにちは。

今回は、私がこれまでずっと感じ続けてきたことについて書きたいと思います。

少しでも、何かの参考になれば幸いです。

私は、これまで、家庭教師6年、学習塾9年の教育活動15年の中で250名以上の生徒さんを直接指導してきました。

また、非常勤講師として授業を担当させていただいている専門学校では、6年間で450名以上の学生さんと関わってきました。

700名以上の様々な年齢層の子どもたちと関わってきた中で、どの年代にも共通してずっと感じ続けていることがあります。

それは、子どもたちが

「失敗や間違いを悪いこと、恥ずかしいことと捉え、過度に恐れている」

ということです。

これは、家庭教育や学校教育はもちろん、日本の社会全体が作り上げた「悪しき価値観」だと私は考えています。

この悪しき価値観には、残念ながら、親や教師、習い事の指導者など子どもの教育に関わるほとんどの大人の声がけが影響しています。

ご家庭でお子さんが何か失敗した時に、

「何やってんの!」「何でそうなるの!?」「本当にあなたはダメなんだから!」

と怒ってしまってはいないでしょうか。

また、我が子が失敗しないように、先回りして失敗を回避させようとしてはいないでしょうか。

もしかしたら、お子さんが学校で手を挙げて答えを間違えた時に、

「なんで?違うでしょ。」「さっき教えたのに何でできないの?」

などと先生に言われ、自尊心を傷つけられているかもしれません。

また、習いごとの指導者の方に、お子さんが何か失敗をしたときに、厳しく叱責されたりしてはいないでしょうか。

これらはすべて日常的にありがちなことですが、実は、絶対にやってはいけない「子どもたちの成長を止めてしまう声がけ」だと私は思っています。

上手くできないことをやろうとして失敗し、それで怒られてしまう。

そうすると、子どもたちは怒られないようにするために、自分ができる以上のことにはチャレンジしなくなってしまうからです。

できることしかやらない子が、それ以上成長することはありません。

失敗をとがめられ続けると、何にもチャレンジをしない子になってしまいます。

これは、子どもと大人の関係だけのことではありません。

上司と部下の関係に置き換えてみれば、理解しやすいかもしれませんね。

みなさんが上司から難しい仕事を頼まれて、それを引き受けて一生懸命にやったものの、上手くいかなかったとしましょう。

そんな時に、上司から、

「何でできなかったんだ!お前はダメなやつだな!」

などと叱責されたらどうでしょう。

そんな上司を信頼することができるでしょうか。

次に難しい仕事を頼まれても断るのではないでしょうか。

信頼できる素晴らしい上司なら、

「まずは難しい仕事を引き受けて、一生懸命にやってくれてありがとう。今回の経験から学んで、ぜひまたこういう仕事にチャレンジしてみてくれ。そうすれば君はもっともっと成長できるはずだ。」

と、声をかけてくれるはずです。

子どもも大人も同じなのです。

そもそも論として、失敗や間違いは怒られることではないと私は考えています。

世の中で怒られるべきことは、「悪意を持って人を傷つけたり人に迷惑をかけたりした時」だけ、というのが私の考え方です。

私は、我が子にも塾の生徒さんにも、専門学校の学生さんにも、

「どんどん間違えなさい、間違えることは良いことだよ。」

「間違えて、そこから学んでこそ、自分を成長させられるんだよ。」

「失敗しない人間なんていうのは、チャレンジしていない人間だけ。」

「失敗無くして、成功無し!」

ということをいつも伝えています。

私の塾では、問題練習の答え合わせをするとき、生徒のみなさんにホワイトボードに答えを書いてもらうようにしています。

初めは、みんな、私のところにノートを持って来て答えがあっているかを確認しようとするんです。

やっぱり、間違えたくないんですよね(笑)

でも、前述のような声がけを続けていくと、私のところに来る生徒さんはどんどん少なくなります。

そして、答えを書くのを悩んでいる生徒さんがいると、仲間の生徒さんから、

「とりあえず書いてみろって。間違えるのは良いことだ!」

という言葉さえ出てくるようになるのです。

そういう価値観が浸透してくると、成長の速度が格段に上がっていきます。

間違えることによって、自分の弱点やその問題の本質に気づくことができるからです。

私は、答え合わせで間違っている生徒さんがいたら、まずできているところまでを認めます。そして、どこの考え方で間違えたのかを見極め、それを全員で共有できるように解説します。

そうすることで、間違えやすいポイントを全員が理解でき、間違えた生徒さんも、自分の間違いがみんなの役に立ったと前向きに捉えられるようになるのです。

こういったことを続けていくと、失敗や間違いがいかに大きな学びをもたらすか、に気づくことができます。

親や先生はもちろん、子どもの教育に関わるすべての大人は、子どもたちが安心して失敗できる環境を作り、その失敗から何かを学ぶように導かなければなりません。

それが、子どもたちのチャレンジ精神を育み、大きな成長を促す土台となるのではないでしょうか。

有名な話ですが、かの発明王エジソンは、新聞記者とのやりとりでこんなことを言ったそうです。

新聞記者 

「電球を完成させるために5000回も失敗したそうですね。」 

エジソン                                 

「5000回も失敗したって? そんなことはない。うまくいかない5000通りの方法を発見するのに成功したんだよ。」

こう考えると、もう「失敗=成功」という方程式さえ成り立つのではないでしょうか。

私自身、この方程式を頭に置いて、実は、今も夢の実現のためにチャレンジし続けていて、何回も失敗しまくって、学び続けているところです(笑)

そんな大人の姿を見せることも大切だと思っています。

子どもたちが安心してチャレンジし、安心して失敗し、安心して学び成長できるように、私自身がお手本を示しながら、しっかりと導いていきたいと思います!

「失敗は成功につながる」ということを知っている子は、どんなことにもチャレンジできます。